1. はじめに
障害年金は、身体障害だけでなく精神障害でも受給することができます。しかし、申請手続きが複雑で、自分だけで進めるのが難しいこともあります。そのため、社労士事務所に依頼する方も多くいらっしゃいます。
この記事では、実際の事例をもとに、うつ病で障害年金を申請した流れや、社労士事務所のサポート内容について分かりやすく解説します。
2. 事例紹介：障害年金申請のきっかけ
今回のご相談者は、40代の男性で、ご家族と一緒に暮らしている方でした。職場環境が厳しく、長時間労働が続いたことで不眠になり、そこからうつ病を発症しました。
精神的に追い詰められ、次第に以下のような症状が現れました。
- 朝起きられなくなった →仕事はなんとかできてましたが、休日は12時ごろまで寝ていることが多かったです。
- 希死念慮が芽生えた →常に死にたい気持ちが消えず、精神的に限界を感じる。
- 母親に自殺未遂を見られた → 家族にも心配をかけ、治療や公的支援の必要性を痛感。
症状が悪化するにつれ、仕事にも影響が出るようになりました。
- 出勤ができなくなり、仕事を続けることが困難に。
- 収入がなくなり、子育てや生活費の支払いが厳しくなる。
この状態でインターネットで障害年金の存在を知り、「障害年金を受給できるか確認したい」と相談に来られました。
3. 当時の状況
当時、精神科で受けた診断は「うつ病」でした。次のような症状が出ていました。
- 買い物で忘れ物や衝動買いが多い
- 何をしても楽しいと感じず、無気力になる。
- 会話が負担になり、社会とのつながりが薄れる。
- 体を動かす気力がなく、生活リズムが乱れる。
4. 社労士事務所に依頼した理由
- 年金事務所に相談しようとしたが、予約が1か月待ちで、相談時間も1回1時間と決められており、スムーズに申請するのは難しかった。
- 病院側が障害年金について詳しくなく、診断書の内容が正しいか確認するのが難しかった。
- 自分で揃えなければならない書類が多く、調べることも多く負担が大きかった。
- 転院が多く、どの病院でどの資料が必要なのかわからなかった。
5. 当事務所のサポート内容
- 初診日の確認と必要書類の整理。
- 関連書類の整備。
- 医師に診断書の内容を確認し、必要な修正を依頼。
- 年金事務所への申請書類を準備し、提出。
6. 申請結果とその後の生活
当事務所がサポートした結果、障害厚生年金2級の受給が決定しました。受給額は年間約140万円となり、金銭的な負担が軽減されました。
- 生活費や子育ての負担が軽くなった。
- 治療を優先できる環境が整った。
ご本人からは「本当に助かりました。自分一人では無理だったので、社労士事務所にお願いしてよかった」とのお礼の言葉をいただきました。
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