急性大動脈解離の障害年金申請事例【障害年金認定】

【急性大動脈解離で障害年金】の受給事例

急性大動脈解離により人工血管と人工弁の手術を受けられた50代男性の事例です。正社員として勤務されていましたが、手術後の後遺症により生活に大きな制約が生じ、障害厚生年金3級の認定を受けることができました。


目次

ご相談者様の状況

項目 内容
傷病名 急性大動脈解離
年代・性別 50代・男性
年金種類 障害厚生年金
認定等級 3級
就労状況 正社員
初診日 2022年6月

ご相談までの経緯

ご相談者様は、正社員として働いていた勤務中に突然激しい胸痛と背部痛に襲われ、緊急搬送されました。病院での検査により急性大動脈解離と診断され、直ちに緊急手術が行われることとなりました。

手術では人工血管と人工弁の置換術が実施されました。命は取り留めたものの、手術後は長期間の入院とリハビリテーションが必要となり、以前のような日常生活を送ることが困難な状況となりました。

退院後も定期的な通院と服薬管理が欠かせず、体力の低下や疲労感、運動制限により、これまで当たり前にできていた仕事や家事に大きな支障が出るようになりました。身体障害者手帳の申請も並行して進めている状況でした。

職場への復帰を希望されていましたが、主治医からは重労働や激しい運動の制限を指示されており、以前と同じ業務内容での就労は難しい状態でした。経済的な不安も大きく、ご家族からの勧めもあり、障害年金の申請を検討されることになりました。

ご本人とご家族でインターネットなどで情報を集めましたが、心臓・循環器疾患での障害年金申請がどのように進むのか不安があり、専門家のサポートを求めて当事務所にご相談にいらっしゃいました。


申請で問題になったポイント

緊急手術による初診日の特定

急性大動脈解離は突然発症し、緊急搬送・緊急手術となるケースが多い傷病です。この方の場合も、救急搬送された日が初診日となりますが、緊急時の混乱の中で正確な日付や医療機関の情報を記憶していないこともあります。初診日の証明を適切に行うことが重要なポイントとなりました。

人工臓器装着による認定基準の理解

人工血管や人工弁を装着した場合、障害年金の認定基準では一定の等級に該当する可能性がありますが、その詳細な要件や申請のタイミングについては専門的な知識が必要です。手術後の状態をどのように診断書に反映させるかが重要でした。

就労中の申請における注意点

この方は正社員として在職中でしたが、実際には業務内容の大幅な制限や時短勤務などの配慮を受けている状況でした。就労の有無だけでなく、就労状況の実態を正確に伝えることが認定において重要なポイントとなります。


当事務所で行ったサポート

まず、ご本人とご家族から手術の経緯、現在の生活状況、就労の実態について丁寧にヒアリングを行いました。特に、日常生活でどのような制限があるのか、就労においてどのような配慮を受けているのかを詳しくお聞きしました。

初診日の証明については、救急搬送時の記録や医療機関の受診証明を確認し、確実に初診日を特定できるよう準備を進めました。診断書の作成にあたっては、人工血管・人工弁装着の事実とともに、現在の心機能の状態や日常生活の制限について、主治医に正確に記載していただけるよう、必要な情報を整理してお伝えしました。また、病歴・就労状況等申立書では、発症から現在に至るまでの経緯や、就労における具体的な制限内容を詳細に記載しました。


結果

申請の結果、障害厚生年金3級として認定されました。人工血管・人工弁装着という客観的な事実に加え、現在の心機能の状態や日常生活における制限、就労状況の実態が適切に評価された結果となりました。

ご本人とご家族からは「専門家に相談して本当に良かった」「経済的な不安が軽減された」とのお言葉をいただきました。今後も定期的な診療を継続しながら、無理のない範囲での生活を送っていただけることを願っております。


同じ傷病で障害年金を検討している方へ

急性大動脈解離は、突然発症し生命に関わる重篤な疾患です。緊急手術により命は助かっても、その後の生活には大きな制約が残ることも少なくありません。人工血管や人工弁の装着、心機能の低下、運動制限などにより、以前と同じような日常生活や就労が困難になる方も多くいらっしゃいます。

「まだ働いているから」「手術は成功したから」と、障害年金の申請を躊躇される方もいらっしゃいますが、実際の生活状況や就労における制限の実態が重要です。身体に大きな負担がかかっている状態で無理を続けることは、かえって病状の悪化につながる可能性もあります。

障害年金は、病気や怪我により生活に支障が出ている方を支援する制度です。ご自身の状況が該当するかどうか分からない場合でも、まずは専門家に相談されることをお勧めします。適切なサポートにより、受給の可能性が広がるケースは多くあります。


障害年金の申請で大切なこと

初診日の確認と証明

障害年金を受給するためには、初診日の特定が最も重要です。急性大動脈解離のような緊急疾患の場合、救急搬送された日が初診日となります。当時の診療記録や受診証明書など、初診日を証明できる資料を早めに確認しておくことが大切です。初診日によって加入していた年金制度や保険料納付要件が変わるため、正確な特定が必要です。

診断書の内容の重要性

障害年金の認定において、診断書は最も重要な書類です。人工臓器の装着状況だけでなく、現在の心機能の数値、日常生活における具体的な制限、医師から指示されている運動制限の内容などが詳しく記載されていることが重要です。診断書作成前に、ご自身の状態を主治医に正確に伝えることを心がけましょう。

専門家への早めの相談

障害年金の制度は複雑で、傷病ごとに認定基準も異なります。特に循環器疾患の場合、検査数値や人工臓器の有無、日常生活の制限度合いなど、総合的な判断が求められます。「自分は対象にならないだろう」と諦める前に、障害年金の専門家に相談することで、適切な申請方法や受給の可能性を知ることができます。


よくある質問(Q&A)

Q. 急性大動脈解離で手術を受けましたが、仕事に復帰している場合でも障害年金は受給できますか?
A. 就労の有無だけで判断されるわけではありません。業務内容の制限、勤務時間の短縮、配置転換など、実際の就労状況や日常生活の制限度合いが総合的に評価されます。まずは専門家にご相談ください。

Q. 人工血管や人工弁を装着した場合、必ず障害年金を受給できますか?
A. 人工臓器の装着は認定の重要な要素の一つですが、それだけで自動的に認定されるわけではありません。心機能の状態、日常生活の制限、その他の症状なども総合的に判断されます。個別の状況により結果は異なります。

Q. 障害者手帳を持っていないと障害年金は受給できませんか?
A. 障害者手帳と障害年金は別の制度ですので、手帳がなくても障害年金の申請は可能です。それぞれ独自の認定基準があり、一方を持っていても他方が認定されるとは限りません。両方を並行して申請することも可能です。

Q. 手術からどのくらいの期間が経過したら障害年金を申請できますか?
A. 初診日から1年6か月経過した日(障害認定日)以降に申請が可能です。ただし、人工臓器を装着した場合など、一定の要件を満たせば障害認定日の特例が適用される場合もあります。詳しくは専門家にご確認ください。

Q. 申請から受給までどのくらいの期間がかかりますか?
A. 一般的に、申請書類の提出から結果通知までは3か月から4か月程度かかることが多いです。ただし、審査状況や書類の不備の有無によって前後する場合があります。余裕を持った準備と申請をお勧めします。


無料相談のご案内

障害年金の申請は、要件の確認から書類準備まで複雑な手続きが伴います。当事務所では、急性大動脈解離をはじめとするさまざまな傷病での障害年金申請をサポートしております。「自分は受給できるのか」「どこから手をつければいいかわからない」という方も、まずはお気軽に無料相談をご利用ください。


ご注意事項

本事例は個別の状況に基づくものであり、同様の結果を保証するものではありません。障害年金の支給要件・等級・受給額は、お一人おひとりの状況によって異なります。本記事は情報提供を目的としており、法的・医学的アドバイスを提供するものではありません。障害年金の申請をご検討の際は、必ず専門家にご相談ください。

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この記事を書いた人

日本障害年金申請サポートセンター
(社会保険労務士法人 日本労働教育総合研究所)

神奈川県の社労士法人で、年間400件以上の障害年金請求に携わっている。
身体障害・精神障害共にサポート可能。

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